さよなら僕の流れ星
暮れゆく遊葬
幕引きの前に
シェイクスピアの耽溺
羨望を負うて佇む
歓喜すらこの身には宿らない
空と海とを隔てる無粋
何度贖罪をくりかえしたら
衝動を掻き立てる喉首
おろかにもこいねがう
懺悔も赦してしまうね
フラットの反転
春の傲慢をくゆらせながら
情欲が血管をつたう
あかねいろに過ぎるもの
澄んだ熱に沈み
鈍い罪に焼かれる
この痛みを恋と呼ぶなら
水彩の劣情
どこまで侵食
青いばらが嘲り笑う
徒し情
無音の告白
恋うたのが間違いだった
尽きぬ飢餓感
ジュリエットが飛べない理由
骨まで求めて
ぬくもりが届けばいい
海の底で溺れる
薄桜がなにもかも奪うから
心臓をぬるく揺らして
ゆきずりの比翼
この指は触れるためにはない
一カラットの憎悪
純粋すぎた憧憬
皮膚のしたを犯す
盲目ではたりなくて
叫べないのは溢れるから
夏の祈りが褪せていく
この声は遥かはるかに
屍の山を踏み越えて征く
戸惑いすら無力になる
いつまでも欲が潤わない
淡いうそに雁字搦め
硬質なだけの拒絶
惰性でもさわって
濁ったカデンツァ
蕩けてひとつになる